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アジアの環境

大学院で「アジアの環境とその保全」という授業を聴講しています。アジア各地の大学や研究所とテレビ電話でつなぎ、日本の教室にいながら海外の先生のお話を聞けるシステムです。

これまでマレーシア、中国、ベトナム、とやってきて、今日は韓国でした。環境問題という意味でも、アジア各国の英語を聞けるという意味でも、とても興味深い授業です。

それぞれお人柄も出ますが、今日の先生は、お話はもちろん、笑いを取るのもお上手なタイプでした。スライドにも楽しいネタがいくつかあったので、そのうちネットで見つかったものをご紹介します。

Proof of global warming(温暖化の確かな証拠)は、だんだん気温が上がって暑くなってきたので、女性が身につけるモノがだんだんと小さくなってきたというポスターです。インターネットに出てすぐに話題になり、その直後のヨーロッパでの環境問題の学会では、午前のセッションで話をした6人全員がこの写真を使っていたのだとか。最初の人は受けていたけれど、二人目以降は「すみません、私もこの写真でして..」みたいな感じだったそうです(笑)。

この環境ポスターは、韓国の若手デザイナーの作品だそうです。授業で使ったスライドのタイトルは「気候変動会議 コペンハーゲン2009」でしたから、そのときのポスターなのでしょうね。右上に書いてあるのは「Small countries can't clean it all. Large countries must take charge.」。意味は「小さな国では掃除しきれない。大きい国が責任を負うべきだ。」あたりでしょうか。巨大な象の糞を、掃除道具を持った小さな愛らしい小鳥が見上げています。

そしてこれはちょっと悲しい写真です。絶滅してしまったオレンジヒキガエル、コスタリカに生息していたとのこと。先生は1980年代にコスタリカの森林でこのカエルを実際に見て、その美しさに感動したそうです。ところが、気候変動が原因と考えられる雨不足で一気に絶滅に向かい、1980年代末か1990年代初めには絶滅してしまったのだとか。。。「考えると泣いてしまう」とおっしゃる仕草がひょうきんで、教室には笑いが広がりましたが、同時に「胸キュン」みたいな思いが伝わってきました。

来週も今日と同じ先生です。楽しみ♪ そしてその後はフィリピン、インドネシア、タイ、と続きます。つくづく便利な世の中になりました。

by akirako-hime | 2011-06-03 18:25 | 音楽無縁的独白