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最近のウォーミングアップ その2。

アルペジオは、ライヒェルト(Reichert)の「7つの日課練習 Op.5」の2番をしています。例として、ハ長調とイ短調を出しておきます。(クリックで大きくなります。)

最近のウォーミングアップ その2。_c0191959_9421944.gif

このパタンを、ハ長調/イ短調から、ヘ長調/ニ短調、変ロ長調/ト短調、変ホ短調/ハ短調、変イ長調/ヘ短調、変ニ長調/変ロ短調、変ト長調/変ホ短調、ロ長調/嬰ト短調、ホ長調/嬰ハ短調、イ長調/嬰ヘ長調、ニ長調/ロ短調、ト長調/ホ短調、と全調で続けて行きます。

きれいな独特の響きのアルペジオで、私ももともと好きな練習曲の一つでしたが、以前は毎日やっていたわけではありません。これも霧島で触発されてきたものです。

ポールが演奏会のリハーサルなどで通訳を必要としないとき、私はよくホールのロビーで、受講生に混じって練習をしていました。一度リハーサルが予定よりだいぶ早く終わり、ポールがさがしに来てくれたことがあります。後ろからこっそり近づいて相手が驚くのを楽しむのは彼のお得意技ですが、それでひとしきり笑った後、ポールは自分も楽器を出して、気軽な様子で練習をはじめました。

そのときまずサラサラと吹き出したのが、これ、ライヒェルト2番のアルペジオです。かなり速いテンポなのに、実にスラーがきれいで、音にまったくムラがない!

あまりに鮮やかで、思わず聞き惚れてしまったのですが、吹きながら私に向かってからかうような仕草をするんですよね。挑発に乗る私も私ですが、果敢にイ短調に挑戦するも、早々に脱落・・・(苦笑)。「フラット1つの長調なら何とか!」と思った次のヘ長調でも、あっさり振り切られ・・・。とにかく速いんですよ!

ご機嫌さんでフルートを高々と掲げ、「いえ〜ぃ! 勝ったー!」とやって見せるあたり、いかにもポールらしいのですが、その後も続けて、良い音を響かせながら次々と調を駆け抜けていくのは、まったくお見事でした。

というわけで、帰宅してから私もこれをスラーで練習している訳です。あれだけ間近で「お手本」を示されてしまうと、さらうしかない!という感じですね。しばらくハマっていそうです。

by akirako-hime | 2010-10-05 09:54 | 練習のヒントになるかな〜