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フィンガージム 〜 ポール・エドモンド=デイヴィス

ポール・エドモンド=デイヴィス氏(Paul Edmund-Davies)が、ブログに基礎練習の楽譜(ダウンロード可)を掲載しておられますので、ご紹介。Finger Gym(フィンガージム)にアクセスしてみてください。

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フィンガージム

指はいつも私の悩みの種です。時にはまるで自分の意志があるかのように、指令どおりに動いてほしい私の願いなど無視して、勝手なことをするのです。そんな野放図な指の動きを何とかするための、ちょっとした練習をご紹介。

まずはゆっくり、指を上げるときの動きに真剣に集中して練習します。手を開くときより握るときの方が、筋肉の力がずっとしっかりしているからです。指は積極的に動かす必要がありますが、キイから離しすぎるのもよくありません。キイから遠く行けば行くほど、戻って来なければいけない距離も大きくなってしまいます。プロコフィエフのソナタの第2、第4楽章に理想的な動きとは言えませんよね。脳味噌から指に意志が確実に苦労なく伝わっていると感じるようになったら、だんだんテンポを上げましょう。

テクニック練習には、強弱を考えることも大切です(強弱は重要な音楽要素ですから)。しっかりフレーズを作るように心がけてください。そうすれば何より、吹いている自分自身にも、たまたま近くにいて練習を聞かされている気の毒な人々にも、練習の騒音が魅力的なものとなることでしょう。

16分音符を複付点のリズムにすれば、さらによい鍛錬法になります。

ここには3つの調しか書いていませんが、できればフルートの音域の上限までやってください。ややこしくて難しい高音域のフィンガリングの克服にとても役立ちます(ご近所の犬たちからは不評を買うかもしれませんが)。調性を考えながら(楽譜を書くのではなく)やってみましょう。脳味噌にも、コントロール能力を高めるためにも、とてもすばらしい練習です。

私は基礎練習や練習曲をするときのB(シのフラット)は、右の2を使うようにしています。楽曲では決して必須ではありませんが、指の力や独立性を高めるために役立ちます。

一日20分この練習をすれば、一カ月もする頃には結果が見えて来るでしょう。私には大いに効果がありましたヨ。

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ちなみに、Finger Gym 2(フィンガージム2)Finger Gym 3(フィンガージム3)も出ています。日本語訳も随時こちらでご紹介して行くつもりですが、忙しない師走に突入してしまいましたので、しばしご猶予を。

ポール・エドモンド=デイヴィス <公式ウェブサイト>
英国のフルート奏者。ロンドン交響楽団で20年にわたり首席奏者を務めた後、フィルハーモア管弦楽団、イングリッシュ・ナショナル・オペラの首席を歴任。現在はフリーランスのソロ奏者として、世界各地での演奏活動やマスタークラスに従事し、またイギリス室内管弦楽団やアカデミー室内管弦楽団での客演演奏を務める。後進の指導にも熱心で、王立音楽院の教授を務める傍ら、フルート教則本の執筆などにも時間を費やししている。基礎練習をまとめた「The 28 Day Warm Up Book」は出版以来、着実に版を重ね、2015年春には日本語版も出版される予定。
→ 追加情報:「28日間ウォームアップ〜すべてのフルーティストのために」として2016年春に出版されました。
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by akirako-hime | 2014-12-03 09:53 | 練習のヒントになるかな〜