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ラフマニノフが弾くラフマニノフ

ピアノや弦楽器のレッスン通訳に行く最大の楽しみの一つは、フルートだけやっていてはあまり触れることのない作曲家の作品に触れられることです。特にロマン派の曲ですよね。ブラームスでもラフマニノフでも、オーケストラではフルートも大活躍なのに、ソロや小編成のアンサンブルは残していません。ピアノは、ほとんどすべての作曲家が何か書き残していますから、うらやましい限りです。

レッスンでは先生方の曲や作曲家に対しての熱い想いがじわりと伝わってくることも多く、そのメッセージを伝えるお手伝いには、本当にやりがいを感じます。

先週、担当させていただいたイムレ・ローマン先生のレッスンで、ラフマニノフのエチュードを弾いた方がありました。この受講生にローマン先生がお訊ねになった質問の一つが、「ラフマニノフ自身の演奏を聴いたことがありますか?」。聞かれた受講生は、驚いた様子で首を横に振りましたが、実は私も通訳しながら、内心「え?ラフマニノフの演奏が残ってるの?」と驚いていました。

そうなのです!残っているのだそうです! 自分の個人的意見だと断りつつ、先生はラフマニノフはリスト以降で最高のピアニストだと思うとおっしゃいます。とにかく透明で(transparent)、決して誇張することがない(never exaggerated)……と。そして、演奏の録音がたくさん残っているので、ぜひ聴いてほしいとおっしゃるのです。自身の作品はもちろん、ショパンやシューマンなどの演奏も多いそうです。「偉大なるショパン弾き」という表現も出ました。YouTubeでもたくさん見つかるし、アメリカのRCAからラフマニノフの演奏全集が出ていて、投資して手に入れる価値はある、とも。

検索してみると、全集はどうやら廃盤…?らしいのですが、アマゾン・ジャパンで出品されている「Complete Recordings」はありました。この「His Complete Recordings」も中身は一緒なのかな〜? アマゾンのご本家では「Sergei Rachmaninoff: The Complete Recordings」で音源をダウンロードできるようです。

いずれにしても、私にはちょっと手が出そうにはないので、やっぱりYouTubeだ!と検索してみると、確かにいくつも出てきます♪ 検索のキーワードは「Rachmaninov plays」にしました。もっと特定したいなら「Rachmaninov plays Rachmaninov」や「Rachmaninov plays Chopin」にしてみてください。

まずは一番上に出て来た「ピアノ協奏曲第2番」を聴いてみましたが、なるほど、決して大仰ではない語りぶりがいかにも心地よく、ローマン先生のおっしゃる「透明」の意味が分かるような気がします。皆さんもどうぞ、お試しあれ!

ちなみに、ラフマニノフの英語表記には「Rachmaninov」と「Rachmaninoff」があります。
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by akirako-hime | 2013-12-01 18:23 | 笛吹きっぽいひとりごと