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中級レベルのスケールとアルペジオの1例

c0191959_17411623.jpgこの春からときどき指導に行くようになった中学校の吹奏楽部フルートパートのために、日課練習用のスケール(音階)とアルペジオ(分散和音)を作りました。

簡単バージョンですが、調号順ではなく、ハ長調、変ニ長調、ニ長調・・、すなわち主音が、ド、レ♭、レ・・と、だんだん上がって行く順にしてあります。
c0191959_17413993.jpgさがせば市販の楽譜であったのかもしれませんが、楽譜ソフトのおかげで、特に苦労もなく作れるもので。。。

著作権を言うほどのものでもないので、この手の練習の一つのパタン例として、アップしておきます。楽譜はクリックすると大きくなります。印刷するなら「設定」で縮小しないと、1ページにおさまらないかもしれません。

もちろん最初は4分音符をゆっくり目で取り、1つか2つずつ練習します。だんだん速くして、一日にする量も増やして、最終的には2分音符を1拍に数え、一日一回、全部を通せるようにします。一度目はスラー、繰り返して二度目はタンギングにするのも、けっこうお勧めっぽいかも。

数ヶ月もしたらできるようになります。所要時間は、繰り返しありで、スケール、アルペジオともに、「4分音符=80」で止まらずに吹けば6分半、少し休憩しながらでも、7〜8分もあればできるでしょう。「2分音符=80」なら3分半〜4分。繰り返しをしないで1回ずつ通すなら、それぞれその半分ですな。




060.gif 追加情報 中〜上級の日課練習には、こちらをお勧めいたします。 (2017年2月追記)

 28日間ウォームアップ  ポール・エドモンド=デイヴィス著

原本はThe 28 Day Warm Up Book」。ロンドン交響楽団首席奏者を20年務めたポール・エドモンド=デイヴィス氏が、自らの経験からまとめあげた日課練習曲集です。口コミでの評判が広がり、英語版は毎年のように増刷、2016年に出版された日本語版も、翌2017年には増刷となりました。











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by akirako-hime | 2010-10-31 19:25 | 練習のヒントになるかな〜

いきなり人口ランキング

ちょっと気になったことがあって、世界の人口を調べてみました。見つけたのは総人口ランキング・国別順位というページです。

日本って世界で10番目に人口が多いんですね。9番目のロシアとそんなに変わりません。中国の人口は約13億人、多いとはわかっていましたが、なんと、世界人口約67億人の5分の1に迫る勢いです。

一方で、日本の「60歳以上の人口の割合」は、2位に差をつけての堂々の第1位。「15歳以下の人口の割合」は192番目・・最下位です。

う〜ん...。
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by akirako-hime | 2010-10-30 07:53 | 音楽無縁的独白

就職難 その2

スポーツでも、プロを目指す若者の数に対し、それで生計を立てられる選手になるのがごく一握りでしかないように、音楽でも本当に音楽だけで生計を立てられるようになるのは、実力と運の両方に恵まれたごく一部でしかありません。身近なあたりを見ても、例えば音楽教室でも講師募集は少ないとか、音楽を習う子どもの数が減っているとか、ちょっとした生演奏の仕事も少ないのみならず、報酬も下がっているなどという話を聞きます。

実際、フルートを吹いています、教えていますと言っても、親の援助や結婚相手の収入で生活できる、自分の稼ぎで生活を賄う必要が少ないからやって行けているというケースは多いのです。私とて、英語があるから生きて行けている訳で、これがフルートだけなら今ごろどうなっていたことか。

そう言えば、フルートで進みたいと言う生徒も減ったように感じます。以前はちょっと上手になると音大進学を口にする子がいましたが、最近の生徒はあまり言いません。私がそういう方向にはなるべく持って行かない、というせいもあるのでしょうけれど。

音楽での進学を勧めるときには、講師もよほどの責任を感じるべきだと私は考えています。「今年はうちから○人音大に進みました」「○○大に進学させた経験あり」などを、講師の実績であるかのように謳う方々には、音楽で進んでその後どういう選択肢があるのか、どれほど成功率の低い不安定な業界か、ちゃんとヴィジョンを示しましたか? と問いたいものです。

音大進学を相談されると、私はまず、「好き」だけでやっていける世界ではないということを伝えます。「好き」が主な動機なら、生業には別の道を選んでおいて、音楽は生活の中の潤い要素としておくのも、大いに「あり」なのです。ある意味でその方がよほど「美味しいとこ取り」ができます。

それでもなお「本当にフルートで進みたい」と言うなら、その時点からこちらも本気て応援しますが、「音大に行こうかな〜、好きだし〜」程度の子どもの思いをいたずらに膨らませるような役割は、まちがってもしてはいけないというのが、私のほとんど信念のような考えです。もちろんある程度以上のレベルの生徒なら、その生徒の持つ可能性の一つとして「音大という選択肢がある」とは伝えますけれど。。。

不況が長引く中、生活に直接影響のない音楽は切り捨てゴメンの憂き目に遭いやすく、あちこちから音楽仲間の苦境が伝えられています。現実問題として、音楽のすばらしさや必要性を説く主張に反対はしませんが、音楽でお腹は膨れませんしね。。。
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by akirako-hime | 2010-10-25 15:28 | 笛吹きっぽいひとりごと

就職難。。。

ちょっと調べたいことがあって検索していたら、「flute jobs」というサイトに出くわしました。

世界のオーケストラの募集ポストなどをリストアップしているらしく、10月24日現在、掲載されているのは20項目。決して多くは...ないですねぇ。毎年、世界中でどれほど多くのフルート専攻生が卒業しているかを考えると、いやはや。。。(嘆息)

また「flute competitions」というページでは、10のコンクールが紹介されています。ふむ、3位までに限って考えても、のべ30人の「上位入賞者」が出る訳ですな。超トップクラスのコンクールならまた別ですが、最近ではコンクール入賞歴があっても、ポストが得られないというのもざらなのです。そもそもポストに空きが出ないし、空きができても募集を見送るケースもあり。。。

このサイトがどのくらい情報を網羅しているかどうかはわかりませんが、ちょっと暗澹としてしまいます。
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by akirako-hime | 2010-10-24 21:58 | 笛吹きっぽいひとりごと

アレキサンダー・ミューレンバッハ

先日、モーツァルテウム音楽大学の作曲の先生の通訳をさせていただきました。アレキサンダー・ミューレンバッハ氏、ルクセンブルグ出身の方です。

私が担当したのは、同氏の作品の演奏と解説の講座、および作曲専攻の学生さんが作った曲についてのレッスンの通訳でしたが、ピアニストとしても活躍して来られた同氏のコメントには、随所にピアニストとしての視点も感じられました。

演奏された一つ、「Night Music」というピアノ曲は、コンクールの課題曲として書かれた作品です。とにかくメッチャやたらと難しそうで、ひたすら細かい音符が並んでいるパッセージも多かったのですが、そのあたりの作曲者のコメントから印象に残ったことを、記憶を頼りに書き出してみます。

我々ピアニストは忘れがちなことですが、ピアノを弾かない人々が聴いたときにどう感じるかを考えるのは、とても大切です。細かい音符がたくさん並んでいると、私たちは音符を弾くことにかまけてしまいますが、聴き手の興味は、音符が並んでいるということにではなく、旋律はどこにあるか、そして演奏から何が感じられるかにあります。

心の中で旋律を歌ってみてください。でないと、技術だけの演奏になってしまいます。


ピアノをフルートに置き換えても、そのまま通じそう・・。訳出しながら、そんなことを思ってしまいました。技術的に難しい曲は、まずは技術的な問題を解決するための練習が必要で、そこに膨大な時間を費やすことになります。そのうちに、技術的な問題の解決が目標だったかのような錯覚に陥ってしまいますものね・・・。

ちなみに当日の4曲のうち3曲は、主催した大学の教授陣によって演奏されました。演奏の途中であれこれ作曲者からのリクエストが入って、ほとんど「公開レッスン」状態になったのですが、苦笑いしながらも、即座に演奏にリクエストを反映させていくあたり、さすがこの業界で一線のプロとして認められて来た人々だと、感嘆しました。
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by akirako-hime | 2010-10-21 20:42 | 笛吹きっぽいひとりごと

ジャズ組曲

クラシック畑の演奏家は、楽譜を読む力はずいぶん鍛えられていますが、コード記号を見ての即興演奏となると、いささか門外漢。というわけで、ジャズに手を出してみたいクラシック奏者にとって、ネックとなるのが「即興/アドリブ」です。楽譜にしたものもずいぶん出て来ましたが、アレンジがダサかったり、簡単すぎたり、なかなかいいものは少ないんですよね。

そんな中でフルート奏者にとってありがたい作品が、フランスのジャズ・ピアニスト、クロード・ボラン(C. Bolling)の作品で、「フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲(Suite for Flute and Jazz PIano Trio)」です。もともとはクラシックのフルート奏者の大御所、ジャン・ピエール・ランパルと演奏するために書いたものです。

フルート&とピアノだけでも粋な響きで、私も何回か演奏したことがあります。何曲か入っている中で一番人気の「センチメンタル」が先日の発表会で登場して、「あの曲すてき」という声も聞かれました。

ましてやフルートとジャズトリオ(ピアノ/ダブルベース/ドラム)で演奏すると、これはもう実にカッコいい。他の生徒さんにも紹介したいと思い、ふと、動画がないかしらんと調べてみました。

そして見つけたのが、びっくり! ランパルとボランのジャズトリオの動画があるんですねー。まさにオリジナル・メンバーによるそのものズバリ!の逸品です。しかもあちこちでランパルがアップになるから、そちらの意味でもおもしろいですよ。

ところで、これはどうやら中国のサイトです。「著作権は大丈夫???」と思ってしまうのは、偏見かなー。興味がおありの方は、早めにお楽しみください。

後日追記:案の定・・と言うべきか、ここでご紹介した動画は削除されています。
改めて YouTube で見つけた動画をアップしました。ジャズ組曲〜後日談へどうぞ☆

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by akirako-hime | 2010-10-12 12:37 | 笛吹きっぽいひとりごと

最近のウォーミングアップ その2。

アルペジオは、ライヒェルト(Reichert)の「7つの日課練習 Op.5」の2番をしています。例として、ハ長調とイ短調を出しておきます。(クリックで大きくなります。)

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このパタンを、ハ長調/イ短調から、ヘ長調/ニ短調、変ロ長調/ト短調、変ホ短調/ハ短調、変イ長調/ヘ短調、変ニ長調/変ロ短調、変ト長調/変ホ短調、ロ長調/嬰ト短調、ホ長調/嬰ハ短調、イ長調/嬰ヘ長調、ニ長調/ロ短調、ト長調/ホ短調、と全調で続けて行きます。

きれいな独特の響きのアルペジオで、私ももともと好きな練習曲の一つでしたが、以前は毎日やっていたわけではありません。これも霧島で触発されてきたものです。

ポールが演奏会のリハーサルなどで通訳を必要としないとき、私はよくホールのロビーで、受講生に混じって練習をしていました。一度リハーサルが予定よりだいぶ早く終わり、ポールがさがしに来てくれたことがあります。後ろからこっそり近づいて相手が驚くのを楽しむのは彼のお得意技ですが、それでひとしきり笑った後、ポールは自分も楽器を出して、気軽な様子で練習をはじめました。

そのときまずサラサラと吹き出したのが、これ、ライヒェルト2番のアルペジオです。かなり速いテンポなのに、実にスラーがきれいで、音にまったくムラがない!

あまりに鮮やかで、思わず聞き惚れてしまったのですが、吹きながら私に向かってからかうような仕草をするんですよね。挑発に乗る私も私ですが、果敢にイ短調に挑戦するも、早々に脱落・・・(苦笑)。「フラット1つの長調なら何とか!」と思った次のヘ長調でも、あっさり振り切られ・・・。とにかく速いんですよ!

ご機嫌さんでフルートを高々と掲げ、「いえ〜ぃ! 勝ったー!」とやって見せるあたり、いかにもポールらしいのですが、その後も続けて、良い音を響かせながら次々と調を駆け抜けていくのは、まったくお見事でした。

というわけで、帰宅してから私もこれをスラーで練習している訳です。あれだけ間近で「お手本」を示されてしまうと、さらうしかない!という感じですね。しばらくハマっていそうです。
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by akirako-hime | 2010-10-05 09:54 | 練習のヒントになるかな〜

秋色コンサート

秋色コンサート  フルート:渡辺玲子 & ピアノ:瀧久美子  ご案内サイト
11月14日(日) 2:30pm 開演 (2:00開場) 神戸YWCA 5F チャペル
1800円 茶菓付 / 小学生1000円 (未就学児無料 / 託児あり)
お問い合せ:神戸YWCA受付:tel:078-231-6201

もう恒例となりました、神戸YWCAでの演奏会、もう13回目か、14回目かな〜、今年もさせていただくことになりました。よろしければ、お越しくださいませ。

演奏曲目は。順番は変わるかもしれませんが、こんな感じです。
 G.P.テレマン:ソナタ F-Dur
 G.ショッカー:エアボーン
 S.プロコフィエフ:ソナタ
 J.コズマ:枯葉 / R.リチャード:飾りのついた四輪馬車
 日本の童謡:うさぎ / 日本民謡:八木節
 水野良樹:ありがとう(ゲゲゲの女房主題歌) / 佐藤直紀:龍馬伝(主題歌)
 中田喜直:小さな秋見つけた (みんなで歌いましょう)

オープニングのテレマンは、いかにも明るくハッピィな曲です。ショッカーは、今現在、大活躍中のアメリカのフルーティスト兼作曲者で、その初期の作品であるエアボーンは、なかなかおしゃれで小粋な曲です。プロコフィエフはロシアの偉大なる作曲家で、このソナタはフルートの重要レパートリーの一つ、実に雄大な曲です。

後半はいつもアンケートで出てくる「知っている曲」のご希望に沿うようにと考えてみました。テレビ局の回し者ではありませんが、ブレイクしたドラマの主題曲も入れてみました。受けるといいなぁ。

いつも好評のくじ引きや、神戸YWCAの皆さんのホームメイド・スイーツも、お楽しみくださいませ。

この演奏会も、来年を最後にして、一区切りつける心づもりです。今年と合わせて、あと2回。楽しまなくっちゃ!
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by akirako-hime | 2010-10-04 12:15 | 演奏会などのご案内

最近のウォーミングアップ その1。

最近、ウォーミングアップの一定の組み合わせにハマってしまって、そればかりやっています。もともとやっていたパタンに、霧島国際音楽祭のポール・エドモンド=デイヴィス・フルートクラスでやっていたパタンを組み合わせたような格好で、スケール全調、アルペジオ全調、タファネル・ゴーベール1番の発狂的変奏バージョン、タンギング練習・・です。

今日はスケールをご紹介。ポールとやっていたのはこんな感じで、2オクターブずつ全調をこなします。例はハ長調で書いていますが、他の調は移動ドで考えてください。

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テンポはもちろんコントロールが利く範囲にします。霧島の受講生はフルート専攻生や音大受験生ですから、かなり速いテンポでやっていました。一番下のドからはじめて、各調2回ずつ繰り返し、ハ長調の次は変ニ長調、そしてニ長調、変ホ長調、ホ長調、ヘ長調、変ト長調、ト長調、変イ長調、イ長調、変ロ長調、ロ長調、ハ長調、と駆け抜けたら、最後にハ長調3オクターブを上がって降りて締めくくります。

私は「勝手にちょっぴり変えちゃったバージョン」でやっています。まずはどうせ2回ずつ繰り返すならと、一気にやってしまうことにしました。

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私の楽器はH管なので、一番下のシ、すなわちロ長調からはじめ、上はトップのレまで行くので、ニ長調で終了。ついでに折り返して、一番上のレから、引っくり返したバージョンもすることにしました。

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ニ長調からはじめて、半音ずつ調を下げて行き、変ニ長調、ハ長調、ロ長調、・・・、ハ長調、ロ長調で終了です。

3オクターブは・・けっこうサボっているかも。ハイ、やった方がいいと思います! 私の場合、音域的にはロ長調、ハ長調、変ニ長調、ニ長調の4つが3オクターブで行けるんですけどね。せめてハ長調だけでもやっといた方がいいだろうなぁ。

テンポは速め、4分音符100〜152くらいで、毎日違うテンポに設定します。最高音域のド♯やレは速いテンポだと指が回りきらないこともあるので、そこだけテンポを落としてきっちりさらうこともあります。ちなみに全部スラーです。
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by akirako-hime | 2010-10-01 11:30 | 練習のヒントになるかな〜