カテゴリ:練習のヒントになるかな〜( 48 )

フィンガージム 〜 ポール・エドモンド=デイヴィス

ポール・エドモンド=デイヴィス氏(Paul Edmund-Davies)が、ブログに基礎練習の楽譜(ダウンロード可)を掲載しておられますので、ご紹介。Finger Gym(フィンガージム)にアクセスしてみてください。

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フィンガージム

指はいつも私の悩みの種です。時にはまるで自分の意志があるかのように、指令どおりに動いてほしい私の願いなど無視して、勝手なことをするのです。そんな野放図な指の動きを何とかするための、ちょっとした練習をご紹介。

まずはゆっくり、指を上げるときの動きに真剣に集中して練習します。手を開くときより握るときの方が、筋肉の力がずっとしっかりしているからです。指は積極的に動かす必要がありますが、キイから離しすぎるのもよくありません。キイから遠く行けば行くほど、戻って来なければいけない距離も大きくなってしまいます。プロコフィエフのソナタの第2、第4楽章に理想的な動きとは言えませんよね。脳味噌から指に意志が確実に苦労なく伝わっていると感じるようになったら、だんだんテンポを上げましょう。

テクニック練習には、強弱を考えることも大切です(強弱は重要な音楽要素ですから)。しっかりフレーズを作るように心がけてください。そうすれば何より、吹いている自分自身にも、たまたま近くにいて練習を聞かされている気の毒な人々にも、練習の騒音が魅力的なものとなることでしょう。

16分音符を複付点のリズムにすれば、さらによい鍛錬法になります。

ここには3つの調しか書いていませんが、できればフルートの音域の上限までやってください。ややこしくて難しい高音域のフィンガリングの克服にとても役立ちます(ご近所の犬たちからは不評を買うかもしれませんが)。調性を考えながら(楽譜を書くのではなく)やってみましょう。脳味噌にも、コントロール能力を高めるためにも、とてもすばらしい練習です。

私は基礎練習や練習曲をするときのB(シのフラット)は、右の2を使うようにしています。楽曲では決して必須ではありませんが、指の力や独立性を高めるために役立ちます。

一日20分この練習をすれば、一カ月もする頃には結果が見えて来るでしょう。私には大いに効果がありましたヨ。

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ちなみに、Finger Gym 2(フィンガージム2)Finger Gym 3(フィンガージム3)も出ています。日本語訳も随時こちらでご紹介して行くつもりですが、忙しない師走に突入してしまいましたので、しばしご猶予を。

ポール・エドモンド=デイヴィス <公式ウェブサイト>
英国のフルート奏者。ロンドン交響楽団で20年にわたり首席奏者を務めた後、フィルハーモア管弦楽団、イングリッシュ・ナショナル・オペラの首席を歴任。現在はフリーランスのソロ奏者として、世界各地での演奏活動やマスタークラスに従事し、またイギリス室内管弦楽団やアカデミー室内管弦楽団での客演演奏を務める。後進の指導にも熱心で、王立音楽院の教授を務める傍ら、フルート教則本の執筆などにも時間を費やししている。基礎練習をまとめた「The 28 Day Warm Up Book」は出版以来、着実に版を重ね、2015年春には日本語版も出版される予定。
→ 追加情報:「28日間ウォームアップ〜すべてのフルーティストのために」として2016年春に出版されました。
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by akirako-hime | 2014-12-03 09:53 | 練習のヒントになるかな〜

部分練習 その2

なんと、去年の8月に「部分練習 その1」を書いて、それっきりになっていました。あのとき続きで書くつもりだったことを、改めてまとめてみます。と言っても、とても単純なことなんですけどね。

部分練習をするときに、どう「部分分け」していますか? 今、「1拍単位」での部分練習を考えてみます。例に挙げたのは、前回と同じくケーラーの教則本、Op.33、第1巻の2番です。最初の2小節を取り上げてみたいと思います。

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吹奏楽の指導に行ったときなどに、ときどき見かけるのが、こういう分け方での練習です。
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これだと、「1拍目最後のソ」と「2拍目最初のシ」の繋がり、そして「2拍目最後のシ」と「2小節目最初のソ」の繋がりが、練習できていません。部分練習をしているだけ、まだいいのでしょうが、どうせするなら効果的にしたいものです。

必ず「次のブロックの頭まで」することをお勧めします。私の感覚では「次のブロックの頭に着地するまで」というイメージです。
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指の練習のときには、全面的にスラーにしてみるのも、けっこう効果的です。タンギングで指のわずかな乱れが隠れてしまうことも多いので、レガートでやってみようという訳です。

ただ、元々のアーティキュレーションのイメージは大事ですし、こういう分け方もいいかもしれません。ここでは「ゆっくり」というイメージで、8分音符に置き換えてみました(画像はクリックで大きくなります)。
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いずれにしても「次の頭まで」がキーポイントです。とってもゆっくり、きれいにレガートになっているかを自分でよく聴いて確認しながら練習するのが、最大のコツでしょう。また、1回できたからと言って次にすぐに進むのではなく、「正確な動きを何回も繰り返す」をしてみてください。そうすることで指が正しい動きに慣れてくれるのです。

「何回繰り返したらいいですか?」と聞かれることもありますが、そのあたりをまた次回に。
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by akirako-hime | 2014-10-13 13:48 | 練習のヒントになるかな〜

部分練習 その1

もう一つ、繰り返しエミリーが言ったのが、「Practice in small chunks. (小さなかたまりで練習して)」でした。少しずつの部分に分けて練習する、いわゆる「部分練習」です。そう、これも、いろんな先生がおっしゃることですから、「やってる!」という方は多いでしょう。では、どこまで小さく分けて練習しているでしょうか。意外に小さくはなかったりして。
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この譜面は、ケーラーの教則本の中の一つ(Op.33, 1-2)出だしの部分です。ちょっぴり練習方法を検討してみます。

まず1小節目、日頃アルペジオの練習が足りていれば、苦労しないかもしれません。でも念のため、ゆっくり「ソシレソシ~、シソレシソ~」を吹いてみます。
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ゆっくり吹くと余裕ができて、自分の音を聴きやすくなりますから、音が均一かどうか、レガートかなど、チェックしやすくなります。シとレのレガートがアヤシいですか? では、シとレだけをゆっくりやってみます。
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大事なのは、音が移る瞬間に、動くべき指が「どれだけきれいに揃って同時に」動くか、そしてどれだけ自分で雑音に気づくことができるかですから、その瞬間によくよく耳を集中させます。そのためには、テンポはくれぐれもゆっくり、たとえばメトロノーム60とかがお勧めです。

2小節目は、アクセントのついている低音がメロディーラインです。間のシの音は和音の構成音に過ぎず、かつ裏拍ですから、メロディー音を浮き立たせるために、ずいぶん軽くしてやる必要がありそうです。まずメロディーを吹いてみてもいいですね。私が最初の4小節のメロディーラインと捉えたのは、こちらです。
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次に、間のシの音も入れて行きますが、「メロディー音をたっぷり、レガートに気をつけて、シを軽く」を大げさなくらいに心がけます。

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フォルテで「energico(情熱的に)」ですが、メロディーが埋没したデカいだけのフォルテは、うるさいだけです。やっぱり、メロディーラインがきれいに出てくれなければ……。メロディーの音に軽くビブラートを入れてもいいくらいかも知れません。

最後のレは、軽めに1票! 低音レを太いフォルテで出すのは技術的に難しく、バシッと吹くとフルート的にはインパクトがありますから、しっかり吹きたい欲求に駆られるかもしれません。でもフレージング的には、ここは2拍目の裏、かつ特に和声が変化している訳でもなく、アクセントもついていません。

と、延々と書くと、どれだけ時間がかかるんだろう、と思う向きもあるかもしれません。いえいえ、よほど丁寧に練習しても、これでせいぜい5分くらい。それでキッチリした応用の利く演奏技術を積み重ねて行けるなら、むしろ時間の節約です。


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by akirako-hime | 2013-08-16 11:55 | 練習のヒントになるかな〜

ゆっくり!

霧島国際音楽祭も終了。思いのほかバタバタとして、アッという間でした。私は霧島だけで業務終了でしたが、今年はキリシマ祝祭管弦楽団の東京公演があったので、オケのメンバーと東京在住の通訳さんたちは、昨夜の東京公演までがお仕事でした。今年のフルート科教授、コンセルトヘボウ管弦楽団首席奏者のエミリー・バイノンも、昨夜の公演まで参加して、今ごろはもう帰国の飛行機に乗っていることでしょう。

さて、霧島における私のお仕事は、まず第一にレッスン通訳です。今年は受講生が多かったため、レッスン数も多く、私も大活躍?でしたが、何日目だったかな、ふと、レッスン中に一番よく出て来る言葉って何だろう?と考えてみました。いくつかありますが、一つは「ゆっくり」かな。もっともこれは私が訳すことは少ないんですけどね。「Slowly!」とか「In slower tempo!」とだけ言われたら「ゆっくり」と訳しますが、エミリーは自分で「Yukkuri kudasai!」と言えるので(笑)。

おもしろいのは、「ゆっくり」と言われて、本当にゆっくりのテンポで吹く人が少ないこと。「無理なく吹けるくらいにゆっくり」という意味なのですが、たいていの人は、それまで吹いていたより「やや遅」にする程度です。これは今回に限らず、レッスン通訳をしていてよく感じることですし、うちの生徒さんがたのレッスンでも、「もっと本当にゆっくりにしてください」と再度お願いすることは多いのです。

ゆっくりと言われたら、「とってもゆっくり」で大丈夫。と言うより、本当にゆっくりにしましょうよ。要するに、譜面上の情報を正確に読み取り、かつ、その情報を正確に演奏に反映できるテンポ、ということなので、倍どころか、曲によっては3〜4倍ほどにゆっくりしてもいいのです。

肝腎なのは、指や舌をはじめとする身体の各所に「正しい動き」を覚えさせることです。「ゆっくり正確な練習」は、身体が「正確な動き」に慣れるにつれ、正確さを保ちながらテンポを上げていくことができますから、「速くて正確な演奏」につながります。でも、「速くて不正確な練習」では身体が「不正確な動き」を覚えてしまうので、何度繰り返しても正確になることはありません。そしてどんなに速く吹けても、正確でなければ、きれいに仕上がるはずもありません。

エミリーいわく、「とても情報を読み取れないようなテンポで吹いて、パニクって、何度も間違ったあげくに、何かの拍子に偶然うまく行ったら、それでできた気になって、すぐ次に行く」というのは、けっこう皆さん、当てはまるのでは???

次回は、少し具体的な練習方法を提示してみようと思います。
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by akirako-hime | 2013-08-07 15:21 | 練習のヒントになるかな〜

シリンクス議論 ...シランクスかも

先日のコンクールでは、第一次予選の課題曲にドビュッシーの「シリンクス」が入っていました。フェルーの「3つの小品より第1番」との選択でしたが、7割以上の人が選んでいたようで、ハイレベルなシリンクスを40回以上は聴かせていただきました。ただ、楽しみつつも、この曲について常々抱いていた疑問を、うむ...と、改めて考えてしまったのです。特に初めの8小節間なのですが……。

多くの人が吹いているリズムは、ドビュッシーが思い描いていたリズムなのだろうか?
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1小節目に2回出て来る「付点8分音符+32分音符が2つ」のリズムのところ、多くの人が、1拍目の付点8分音符を長く、32分音符2つをとっても速く、そして2拍目は丸ごと速く吹いていました。4小節目の後半の3連符もたいてい速めだし、5小節目の3拍目の3連符にいたっては、速すぎて、え?装飾音? と思わされる人さえありました。そして6小節目の16分音符がやたら短くて、ほとんど「音を引っ掛けただけ」の状態になり勝ちです。

冒頭の「Très modéré」を調べると、「極めて中庸に」「modéré(中庸の速さ)より若干遅いテンポ」「tres modere = molto moderato」などが出てきます。テンポを指示する用語ですが、「自由に」的な意味はなさそうです。また、2小節目の終わりにフェルマータ、8小節目に「Retenu」が付いている他は、特にテンポやリズムを揺らすような指示はありません。きっちりしたリズムで吹いてこそ、ドビュッシーのシリンクスなんじゃないのかな〜?

どうやら、私の疑問はそう棄てたものではなかったようです。休憩時間の審査員室、ある先生との雑談の中でそんな話になり、私が「最初の3段(8小節目まで)はメトロノームに合わせて練習してみてもいいように思うんですよね」と言うと、先生いわく、15小節目までメトロノームで練習するべき、とのこと。16小節目に「Rubato (テンポを自由に)」が書いてあるということは、そこまではルバートしてはいけないということだと思う、とおっしゃるのです。
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おぉ〜、そこまで考えていなかったけど、本当にそうだと、とっても同意!でした。そう、作曲者が音を楽譜に直すとき、「こう演奏してもらうためには、どう記せばいいか」について、かなりかなり慎重になっているだろうと思うのです。その楽譜を今度は音に直すのが演奏者の役割ですよね。「まずは楽譜に忠実に」を言う先生は多く、私も「そう考える派」です。シリンクスも、まずはきっちりと吹いてみるというのは、ドビュッシーの意を汲む上でも、さらにそこに自分の解釈を加えて行く上でも、とても有効なのではないでしょうか。

各予選とも終了するたびに落選した出場者は審査員をつかまえて、コメントを求めていました。ある先生は、このシリンクスの出だしを歌いながらアドバイスしていましたが、「リズム崩しバージョン」を歌って「ダメダメ」みたいな素振りをし、楽譜どおりのきれいな形を見本として歌っておられました。

というわけで、シリンクスをしようと思う皆さん、無粋に思えても、まずはきっちりリズムを読んで、メトロノームに合わせて練習してみませんか? けっこう快感です〜♪〜

注:私は何となく「シリンクス」と言いますが、発音としては「シランクス」の方が正解かもしれません。あしからず。
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by akirako-hime | 2013-04-12 13:49 | 練習のヒントになるかな〜

曲作りと音源

音源と言えば……。いつだったか通訳をしていたレッスンで、受講生からこんな質問が出たことがありました。「現代曲やマイナーな曲で、CDとかが見つからないときは、どうやって練習したらいいんですか?」

先生の答えは至って簡単。「楽譜があるでしょう? 譜読みしてください」。そして、細かい表現や順番は忘れましたが、私たち演奏者の役割は楽譜から得た情報を「音」にすることだということ、楽譜があれば他の人の「音」に頼ることを前提にする必要はないということなどを、話されたと記憶します。「最初にその曲を録音した人には、参考にする他の人の録音はなかった」的なことも。

私は訳しながら、「そうか、今の人たちは、まず耳から入るのか」と、いささかビックリ。耳からその曲に入ることを否定はしませんが、その録音はその演奏者の解釈による演奏です。すなわち、すでに「私とは違う」色がついている状態なのです。「楽譜」という音的な色合いのない白紙の状態から作り上げて行く方が、よほど音楽は作りやすいだろうと思うのですが……。

とは言っても、ノンプロで譜読みが得意ではない皆さんの場合は、耳に頼るのも一つの方法です。私のお勧めは、曲の仕上げに入ったらしばらく聴かないようにすることです。自分でそれなりに仕上げてからまた聴いてみると、けっこう自分と録音とでは違うところもあるでしょう。腕の差による違いは見習うべき点も多いでしょうが、音楽的な好みの差なら真似する必要はないですよね。

もっとも、「この人の演奏が好き! この人と同じように吹きたい!」というのなら、もちろん真似も「あり」でしょう。プロがプロを模倣すると亜流になってしまいますが、アマチュア演奏家の場合はそんな楽しみ方も特権かも。(^0^)/
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by akirako-hime | 2013-02-09 21:47 | 練習のヒントになるかな〜

ネット上の音源検索 〜 チョロっとお勧め事項

インターネットが発達したので、音源を見つけるのがとても楽になりました。CDを買うにも、誰が入れているのか、どこに売っているのか、先生や先輩に聞きまくって探した私の勉強時代とは、ずいぶん違います。

しかし、ネットで見つけた曲をやりたいと言われたときに、困ることもあります。「好き」の対象がゴッチャだったりするんですよね。「演奏」が気に入ったのか、「曲」そのものがいいと感じているのか。「音が好き」と言われると、いや〜、それは「演奏」が好きということだったりして。

特に「珠玉の小品」と呼ばれる類いの曲は、発表会でよく取り上げられる曲でもあり、お子さんの発表会や、あるいは趣味でやっている大人の方の場合はご自身の演奏を、ネット上にアップしていることがよくあります。すなわち「アマチュアの演奏」が多い訳で、失礼ながら、「好感の持てる演奏」ではあっても、必ずしも「上手な演奏」ではありません。

すると、「ネットで聞いてみたけど音が好きじゃない」とか言われちゃって、いや、それも「演奏」について語っていますから、ということになります。

できれば、プロの演奏を、それも一つだけではなく、二つ以上聞いてみることをお勧めします。また、他の楽器の演奏を聞いてみるのは、とってもお勧め。いろんな楽器やアンサンブル、オーケストラに編曲されているのを聞くと、イメージが膨らみます。特に元々がフルートの曲ではない場合は、オリジナル楽器の演奏を聴いてみると、あぁ、こういう曲だったのか!と思ったりします。

検索のときに、英語/原語をキーワードにすると、さらに選択肢が増えます。例えば、ドボルザークのユーモレスク、YouTubeで「humoresque Dvořák」のキーワードで検索すると、おぉ、トップに出て来たのはチェロのヨー・ヨー・マとヴァイオリンのイツァーク・パールマンがオーケストラをバックに演奏しているという豪華版ではありませんか! (2013年2月初旬現在)

ふと、プロコフィエフのフルートソナタを最近クラリネットでもやることがあると聞いたなぁと思い出して、検索してみました。キーワードは「Prokofiev sonata 94 clarinet」(94は作品番号)。はい、出てきました! 当然ですが、フルートやバイオリンとは違った響きで、ちょっと不思議感があり、でも確かにプロコのソナタです! 皆さんもお試しあれ。

ちなみに、「Google」で「動画」を選んで検索すると、「YouTube」に限らず出てきます。言うほど大差ないことも多いけど。
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by akirako-hime | 2013-02-05 07:48 | 練習のヒントになるかな〜

ミニレッスン@インターネット

世の中すっかりインターネット社会です。その善し悪しには議論があるとして、ほんと、何でもネット上で見つけられるようになりました。

霧島国際音楽祭に教授として招かれてくるエミリー・バイノンとポール・エドモンド-デイヴィスの名前で検索していたら、楽器メーカーのサイト上での「ミニ・レッスン」を発見したので、ご紹介。

Emily Beynon (エミリー・バイノン)
  Interview about her Altus flute PS 1707 (楽器について語る)
  Practice Tools for Flutists (練習の道具)
  Breathing for Flutists (呼吸)
  Harmonics for Flutists (ハーモニックス〜倍音)
  Vibrato for Flutists (ビブラート)

とても聡明で知性的な女性で、同時に明るくお茶目なところがあり、そして実はちょっぴりシャイだったりもするエミリー♪ 今年は会う機会がありませんし、ご本人も今年は日本に行けないと残念がっていましたが、また来年の再会が今から楽しみです。

Paul Edmund-Davies (ポール・エドモンド=デイヴィス)
  Lesson 1: Introduction (イントロダクション〜自己紹介&レッスン概要)
  Lesson 2: Breathing (呼吸)
  Lesson 3: Sonority (音の響き)
  Lesson 4: Articulation (アーティキュレーション〜タンギング)
  Lesson 5: Finger Control (指のコントロール)

なんだかやったらマジメですよね、このポール。いやいや、基本的にはマジメな人ですが、そんなつもりでご本人と会ったら、とんでもないジョーク攻勢にやられてしまいますヨ。2年前、はじめてポールの通訳を務めたときの私のように……笑! とにかく冗談が大好きで「悪ガキがそのまま大人になった」的な、でも一方でとっても大人、そしてしっかり英国紳士という、まことに不思議な人物です。

さてさて、どちらもバッチリ英語です。私が大好きなイギリス英語♪ そのうち簡単な日本語解説も付けて行こうかな。




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by akirako-hime | 2012-08-10 08:17 | 練習のヒントになるかな〜

音で絵を描く

4小節とか、8小節とか、あるいは16小節とかを、一つの絵を見ているかのように見てみてください。

う〜ん、そうか! 音は順々にしか出てこないけれど、その音の流れによって描こうとしているのは一枚の絵、一つの光景だったりします。その光景を言葉で説明しようとすると、見えているものを順々に説明することになりますが、その間ずっと、景色は大きく存在しています。言葉の繋がりから、音の繋がりから、景色全体が見えてきたら、とってもステキ!

言葉で景色を描写するの聞くときに、言葉ごとではなく、光景の全体像をイメージするように、音の配列を一部分ずつだけで理解するのではなく、そこに描かれている絵の全体像をイメージする。大きな絵を、間近で部分的に見るのではなく、一歩、いや数歩かな、下がったところから見るようなイメージでしょうか。

マスターコースのレッスンは月曜日にはじまりますが、エミリーは火曜日に霧島に到着、レッスン開始は水曜日でした。それまでフルートクラスは、エミリーの希望で、ヴァイオリンの松原勝也先生のレッスンを受けました。フルートでヴァイオリンの曲を演奏する機会が多いからという側面もありますが、エミリーとしては、大事なのは「音楽」をすることであって、「フルート」を吹くことだけではないと、わかってほしいという思いがあったようです。

そのヴァイオリンの先生が、プロコフィエフのソナタの一楽章でおっしゃった言葉でした。その昔、音楽とは「時間の流れ」というキャンパスに「音」という絵の具で描いた絵だ、と聞いたことがありますが、まさにそんな発想でした。
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by akirako-hime | 2011-08-15 22:32 | 練習のヒントになるかな〜

声はかかとから!

ビリーバンバン、しっとりとしたコンサートになるのかなと思いきや、思いがけずも「これは漫談?」の乗りの楽しいコンサートでした。お兄さんの方がまぁよく喋る、喋る、ダジャレはときどきスベッていましたが(笑)、かなり笑わせてくれました。

いろんな話の中で、こんなエピソードが出たのでご紹介。デビュー前からレッスンを受けていた浜口庫之助先生から、発声について言われたというのが。。。

声は胸から出すんじゃない、喉から出すのでもない、かかとから出すんだ。

へぇ! 胸、喉の次は、てっきり「腹から出すんだ」と来るものと思ったら、いきなりかかとまで飛んでしまいましたヨ。

でもそういえば、私がこれまで聞いたフルートのレッスンでは、大半が「お腹から」という表現でしたが、何人かからは「地に足付けて」とか、「地面からエネルギーを得る感覚で」とか、「地面に達するしっぽがあってしっかり支えてくれている感じ」とか、地面と自分の接点を重要視するような表現も聞かれました。「重心は低く」とか、「下半身全体をどっしりと」的なものあったような。

フルートは音域が高いので、重心も上ずりがちですが、むしろ高音域の楽器だからこそ、重心はどっしり低めに取る。大事な感覚かもしれません。

いささかオーバーキャパの日が続いていました。やれやれ、一段落つく間もなく、やらなければならないことが待っています。正直2、3日、何にもしないで過ごしたいけれど、ゴールデンウィークになったら一息つけるはずだから、それまでがんばりましょう!
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by akirako-hime | 2011-03-06 12:17 | 練習のヒントになるかな〜