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ドビュッシー

ドビュッシーの作品についての講座を通訳するお仕事があったので、ドビュッシーについて、調べてみました。

いやぁ、ビックリ。ドビュッシーって、けっこうカラフルな人生を送っているんですね。学生の頃から人妻と関係を持ち、また別の同棲までした恋人とは別れ(恋人は自殺未遂)、そのお友だちと結婚。この間、他にも情事があったようです。結婚後、ピアノの生徒のお母さん(すなわち人妻)と恋に落ち、な〜んとなんとの駆け落ち。自殺未遂をした奥さんとはけっきょく離婚し、すでに身ごもっていた駆け落ち相手と再婚・・・。

ちょっと目が点になってしまいました(苦笑)。

音楽も、ピアノで才能を示して10歳にしてパリ・コンセルバトワールに入学するものの、およそ保守的な伝統に従うということをせず、それもけっこう態度が露骨だったのだそうで、当然のことながらドビュッシーをよく思わない人も多かったようです。作曲ではローマ大賞で優勝しましたが、栄誉として与えられるローマでの勉強の機会は、自由を感じられないと言って途中でやめて帰ってしまいます。いやぁ、お偉方はおもしろくなかったでしょうね〜。

斬新な作風はすぐには受け入れられなかったのですが、どうもねぇ、不品行が招いた悪い評判も、音楽界での成功を遅らせた一因だったようですよ・・・。

それでも結局は大成功をおさめ、駆け落ち相手との結婚は続き、生まれた娘を溺愛したとのことで、これはこれでいい人生?なのでしょう。

ちなみに、ドビュッシーは娘をシューシューと呼んだそうです。シュークリームのシュー、キャベツという意味です。「キャベツキャベツちゃん」。日本語にすると、あまりかわいくありません。ドビュッシーは第一次世界大戦中、パリがドイツ軍の砲撃にさらされる最中に亡くなり、シューシューもその翌年、後を追うように亡くなったそうです。

by akirako-hime | 2011-05-22 21:41 | 笛吹きっぽいひとりごと