唇への楽器の当て方

楽器を唇にどのくらいの力で当てていて、楽器の歌口のどのくらいの割合を下唇でふさいでいますか? 半分? 3分の1くらい? それってどの音域でも、ほぼ同じ感じですか?

これまで見てきた経験だと、高音が出にくい人、低音がまとまらない人の多くには、高音になるほど力が入って楽器を強く唇に押しつけ、低音になると逆にフワンと浮かしてしまう傾向があるようです。楽器の歌口を下唇でどのくらいかぶせるかは、音を出すための大事なポイントの一つですが、せっかく具合のいいかぶせ方を見つけても、それが音域によって崩れてしまうようでは、もったいないですよね。

高音になると出にくいとか、出ても細い絞り出すような音にしかならないという方は、高音のときに楽器を唇に強く押し付け、歌口をふさぎ過ぎていないでしょうか? 低音が芯のないボケた音になる方は、低音のときに楽器がふわりと緩んで歌口が開きすぎていないか、チェックしてみてください。

お勧めは、音域を問わず、いい音が出ないときにはまず、そのときの唇と歌口の位置関係や、どのくらいの力で楽器を押し当てているかを観察してみることです。そして音域はどこでもいいので、いい音が出るポイントを見つけたら、そのときの唇と楽器の位置関係をよく自分で観察して、違う音域でもその状態にしてみてはいかがでしょう。音域によって多少変わるべきという説もあるので、「すべての音域で同じように」とは言いませんが、意によらない「そうなっちゃう」的な変化は、かなりイマイチですよね。

歌口に唇がかぶる割合のチェックポイントは、大きく二つ、あります。1。楽器を唇に押し付ける=かぶせ方が大きい/唇から緩める=かぶせ方が少ない、2。楽器を内側に回す=かぶせ方が大きい/外向きに回す=かぶせ方が少ない。

危険なのは、力が入って押さえつけているからかぶせ過ぎになっているのに、押し付ける力はそのままで、楽器を外に回して歌口を開けようとすることです。これだと歌口のエッジに息が当たる角度がずれてしまいます。

楽器を唇に押さえつける最大の要因は左手です。高音のとき、左手にグゥ〜ッと力が入っていませんか? 左手の人差し指の付け根がすぐ痛くなる方、要注意かも知れませんゾ。また低音のときに、中高音に比べて当て方も弱く、歌口がかなり開いてしまっていませんか?

楽器の角度自体が変わってしまうケースも折々見られますが、こちらは左手での支え方にも関係するようです。そもそも楽器の持ち方が、唇と歌口の関係やアンブシュアに影響するんですよね。またそのあたりは、次回以降に。。。
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by akirako-hime | 2011-02-13 11:10 | 練習のヒントになるかな〜