私のスケール練習 その2。

私のスケール練習の「104」は、そんなに速いテンポではありません。しかもこれは目標テンポですから、少しでも危ないなぁと思えば、あっさり遅いテンポにします。一見(一聴?)吹けているようでも、イチかバチか的ではなく、まったく危なげな感覚なしで吹けているかどうか、が目安です。

「104」の理由は、少々ミーハー的なものなのですが・・・ (^^;

その昔、畏れ多くもジュリアス・ベーカーの公開レッスンの通訳をさせていただいたことがあります。そのとき参考にしようと買ったベーカー著のエチュード、「Daily Exercises for the Flute」に、「104」が多用されていたのです。

前書きには、「書かれているテンポを少しゆっくり目だと思う人もいるだろう。しかしここで示したのは、指の技と音の響き、調性の均一性、そしてブレス・コントロールのバランスを取るのに、ちょうどいいテンポなのである(原文英語/拙訳)」とあります。

私も「あれ?意外にゆっくり?」と思った一人なのですが、完璧なテクニックの持ち主と言われたベーカーが、スケール練習などにゆったり目の確実なテンポを推奨していたという事実は、見据えておくべきだと思います。

と言うわけで、私はそれ以来何となく「104」を一つの指標にするようになりました。これでも少し速いと思うときは、さらにテンポを落とします。大切なのは、速いテンポで(イチかバチか)吹けるかどうかではなく、一定のテンポで、音色やブレスなどにも気を配りつつ、安定感を持って吹けること・・でしょう。

そして指やお腹に「正しい動き」を覚えてもらうために、そのテンポでひたすら繰り返します。いい音、きれいなレガートを楽しむ余裕もあります☆ そしてそのテンポで十分に慣れたな、と思ったら、テンポを上げます。きっちりとさらってさえあれば、速くしても意外に吹けるものです。吹けなくなったら、またテンポを落とせばいいのです。

演奏会や試験の曲なら「本番」という期限までに何とかしなければならず、どうにも指の練習が追いつかなければ、最終的には「イチかバチか」になってしまいますが、日々のスケール練習ならそんな心配もいりません。存分に「コントロールの利くテンポ」での練習に時間を費やせますよね。

そして実はイチかバチかの要素が残ってしまったときも、不思議なもので、ゆっくりきっちりさらってあれば、賭けに勝つことも多いようです。私のキーワードは「ゆっくりきっちり」です。\(^O^)/

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by akirako-hime | 2009-07-25 11:12 | 練習のヒントになるかな〜