循環呼吸論

循環呼吸と呼ばれるテクニックがあります。「吹きながら吸う」技術で、息が切れてきたら、口の中に息をためて喉を閉じ、口の中の息を押し出して吹き続ける一瞬の間に、鼻孔から息を吸う、というものです。

かなり最近の技術ですが、習得して使う人も増えていますし、循環呼吸のための曲も作られ、現代曲の演奏には必須となりつつあります。

一方で、習得はしているけれど基本的にはほとんど使わない、それ以前に興味がない、必要性を感じないという人も、少なからずいるようです。私自身もあまり興味は感じません。ごく最近までの循環呼吸のなかった時代に作られ、演奏されていた曲を演奏するのに、循環呼吸の必要もないように思いますし・・。

ただし一つ、気になることがあります。「息が続かないなら循環呼吸を習得すればいい」とか、「循環呼吸ができたら呼吸の問題は解決」的な考え方があることです。これは根本的なところがズレているでしょうね。

フルートを吹くためには、言わずもがなですが、まず何より腹筋に支えられたしっかりした呼吸法が大切です。循環呼吸とはまったく別問題。そこを飛ばして、単なる「息が続く続かない」の視点で循環呼吸を議論することには、かなり違和感を覚えます。

上手な循環呼吸は本当に自然に息が続いているように聞こえますから、やってみる価値は否定しませんが、まずは通常の呼吸をちゃんと鍛えましょうよ。
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by akirako-hime | 2009-03-07 08:34 | 練習のヒントになるかな〜